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【高校生交換留学体験談】東恩納沙奈さん(アルゼンチン派遣)

 2024年の夏から、令和5年度「国際性に富む人材育成留学事業」(沖縄県)のアルゼンチン派遣プログラムに参加している東恩納沙奈さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくれました。


 出発時の様子から学校生活のこと、留学を決めた理由など多岐にわたって書いてくれました。ぜひお楽しみください!

 

Hola!!! Como estas??


 こんにちは!2024年アルゼンチン派遣生の東恩納沙奈です!アルゼンチンでの生活も4ヶ月が過ぎようとしており、早いような長いようなという感覚です。留学先としてはなかなかマイナーなアルゼンチンについてお伝えできればと思いレポートを書いています!


終始ドタバタ!!いざ日本の裏側へ!!

 私は沖縄県の「国際性に富む人材育成留学事業」で留学をしており、様々な選考を経て12月下旬ごろには派遣が決定していました。が、しかし留学用のビザの発行が出国日に間に合うかどうか、ホストファミリーが本当に決まるのかどうか(出発の1ヶ月前に決まりました)など自分では解決できない問題ばかりでとても不安な時期がありました。EILさんの手厚いサポートのおかげで無事出国の準備が整い、仲間との最後の時間を楽しもうと思いきや台風接近の一報。。予定よりも2日早く東京入りすることになり、航空券やホテルの確保など、本当に沖縄を出るまで忙しかった思い出しかありません笑


 アルゼンチンに行くまでに、羽田→LA国際空港(アメリカ)→サンティアゴ国際空港(チリ)→コルドバ空港(アルゼンチン)2カ国にわたり乗り継ぎをしました。それぞれ11時間、10時間、2時間とスーパーハードなフライトでした。また乗り継ぎの間に時間がなく”Ms Sana Higashionna”と人生初の呼び出しアナウンスを喰らったのも今となってはいい思い出です笑


 フライト中は隣の席の女の子と折り紙をしたり、留学について話してみたりと有意義な時間を過ごせました。またチリからアルゼンチンに行く際には、南米最高峰のアンデス山脈を見ることができとても感動しました!



現地オリエンテーション

 現地に到着してから派遣先のコルドバで3泊4日のオリエンテーションがありました。日本人、アジア人は私1人だったため、文化についてとても質問されました!

 他の参加者はドイツを中心としたヨーロッパ圏の子が多かったです。中では14歳で留学に挑戦している子もいて負けてられないと刺激を受けました。特に名前を漢字で書いてあげるとすごく喜んでもらえました。また日本から持参した折り紙をプレゼントしました。現地に着いた時点でこんにちは、graciasとholaしか知らなかった私は1日3時間のスペイン語レッスンの他にも、英語が喋れる友達やスタッフの方と積極的にコニュニケーションを取ったりと自分なりに楽しみながら頑張りました。この経験を通して、異国でもやっていける自信は元々あったものの、「お、意外と言葉通じなくてもやっていけるかも」と今後のアルゼンチン生活に自信がついた時間でもありました。



ホストファミリーについて

 私はホストファザー、マザー、シスター(1歳上)と猫1匹と暮らしています。

 スペイン語がほとんどゼロの状態で行ったので最初は英語の喋れるホストファザーに助けてもらいました。また着いて2週間後に胃腸炎になってしまった時も、手厚く看病してくれてとても感謝しています。マザーはとても料理が上手で、今まで食べた料理は全て美味しいです!またホストシスターとは学校も一緒で友達作りに苦労しなかったり、学校で助けてもらったりととても大きな存在です!

 ホストファミリーのみならず、ホストの親戚ともたくさん交流できているので、このホストファミリーで本当に良かったと思っています!



学校ライフについて

 初日に大量の日本スナックと共に自己紹介をしました!また、私の名前サナSanaはスペイン語で「健康」という意味があるので、比較的早く名前を覚えてもらいました。今のところ数学と英語、国語、哲学の授業はなんとなく理解していますが、経済専門もの学校のため経済や会計といった授業は全然理解できていません。その時間は自習をしており,スペイン語の他に自分が興味のある分野を調べています。日本のように教科書がないので主にYouTubeを教材として使用しています。アルゼンチンと日本は経済の成長の仕方で世界的に有名なので、日本の経済成長について経済の時間にプレゼンをしました。


 アルゼンチンは学校行事が日本の1.5倍多いのでその度楽しんでいます!特に印象に残っているのはsemana de la cultura (文化週間)と言って,日本でいう文化祭を1週間かけて行う行事です。1週間と言っても,最初の3日間は午前午後に分かれて自分が選択した職業体験をしました。2日目には2ヶ月前からクラスで準備してきた演劇を発表しました。私は日本から来た大使役だったので日本から持参した浴衣を着てクラスの演劇にアクセントをつけられたかなと思っています!そして最終日には近くの公園にてパレードを行いました。この日に向けてチームで学校の教育目標が書かれた3つの柱を作成しました。私は柱の旗の作成を任されたので、日本語で「飛躍」の文字を書きました飛躍の意味を説明したいと思い、本番では自らの言葉で旗の説明をしました。カタコトのスペイン語でとても緊張しましたが、終わった後に大きな拍手と温かいハグをたくさんもらえて最高の思い出になりました!!アルゼンチンは12月に卒業式があり、3ヶ月の夏休みが終わると今のクラスメイトはいなくなってしまいますが新たな出会いに期待しつつ、今のクラスメイトとも交流を深めていきたいなと思いました。

 



私が留学を決めた理由。そして残り約7ヶ月への挑戦

 私が留学を決めた理由は「世界的に活躍できる教育者になる」という大きすぎる夢を叶えるためです。これまで短期県費留学でリーダーシップについて学び、大手企業のプログラムでベトナムにて様々な交流を行ってきました。高校1年生で初海外を含む2カ国で同年代と交流をし感じたのは「言葉がカタコトでも意外と世界の人と繋がれるぞ?」ということです。意外とシンプルに聞こえますが、私の中ではすごく世界で活動することのハードルが下がった、可能性が広がった、そんな感覚です。ある程度話せる英語ではなくスペイン語へのチャレンジ、みんなどこにあるかもわからなかったアルゼンチンという国に日本人交換留学生として今派遣されているのは、地球に住む1人の生徒、人間として世界の教育を体験してみたいという私の底なしの探究心からです。


 こんなことを語っている私ですが、つい1ヶ月前までは「長期留学:魔の3ヶ月目」と言われているモヤモヤ期に直面していました笑 1・2ヶ月はeverything がnew to meだったのに対し、3ヶ月目は街の景色、学校、家での生活全てに慣れてきてとてもつまらない日が続いたんです。私の場合,生理で情緒が不安定になるのも相まって日本の友達からもらった手紙を見ては隠れて泣いていました。常にハッピーがモットーな私は、慣れてしまった事実よりも何も楽しめない現実が嫌で、ノートに思っていることを書きだしました。変えられないこと、自分の努力次第で変えられること、自己分析や留学前に書いた目標に関して改めてブレインストーミングしてみたりと、とにかく自分と向き合いました。母と電話したことも大きかったです。試行錯誤を重ね、無事モヤモヤ期を脱出した今は、アルゼンチンでの生活も楽しみつつ、自分で立てた探究テーマについて調べたり、実際にインタビューしてアクションを起こしたりとワクワクに溢れた日々を過ごしています。一度真剣に自分と向き合ったからこそ見えてきた景色。残り7ヶ月、自分の可能性を信じて邁進していきます!



(写真、文:2024年度アルゼンチン派遣生 東恩納沙奈

 

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​EILの正式名称は「Experiment in Intertnational Living」このサイトは、EILのプログラムを通じて国際交流体験をした人たちを「Experimenters」と称し、その体験やその後にどう活かされたかを紹介するEILのウェブマガジンです。

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