2022年7月よりEIL高校生交換留学アメリカ派遣プログラムに参加した川窪慧さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを定期的に書いてくれることになりました。
第10回のレポートでは、最後のアメリカ高校生活や帰国するまでの過ごし方について書いてくれました。ぜひお楽しみください!
6月6日に10ヶ月の留学を終え、日本に帰国しました。今回はホストスクールの最後や、スクールが終わった後のアメリカでの生活を書いています。
ファミリーの移動
実はアメリカでの最後の3週間、違うホストファミリーに移ることになりました。理由はいろいろあったのですが、特にルームシェアをしていたホストブラザーから私物を盗られるということがあった影響で家を移りました。私物の管理をしきれなかった私の失態もあると思いますが、その件をホストファザーと話をし、またエリアコーディネーターとも話した末、新しい滞在先に移ることになりました。
新しいホストファミリーはクロスカントリーとトラックで一緒に走っていた友人のファミリーでした。以前から親交があったおかげで私を快く引き受けてくださいました。残り3週間ではありましたが、友人宅という事もあり馴染みがあったおかげで毎日とても充実した生活を送れています。また、家を移るにあたってパッキングをしたのですが10ヶ月間のアメリカ留学で私も沢山の物がたまりました。日本から持って来ていた2つの大きなスーツケースにも収まり切らなかったので、私は量を減らすために洋服を寄付しました。私の住む地域は、このような社会貢献活動を積極的に行っている地域だったので、ボランティア活動する際もかなりの選択肢がありました。
2学期終盤のホストスクール
学期修了、約2週間程前になると、クラスで学ぶ単元も全て終わるので授業を受けるというよりは、映画鑑賞や自分の好きな事が各クラスで出来るようになります。また、学期修了1週間前になると欠席がカウントされないので、多くの生徒は学校を欠席していました。
思い出作り
最後の2週間は、思い出作りとして友人とそしてホストファミリーと遊びまくりました。特に思い出になった3つを紹介しようと思います。
1つ目は、近くの湖で遊んだことです。クリフジャンピングやジェットスキー、釣りなど、3つとも人生初の体験でした。アーカンソー州の自然を満喫できるアクティビティで、崖の岩の先から湖に飛び込んだり、湖の上を颯爽と走ったりしました。最初はやるかやらないかとても迷いましたが、どちらもスリル満点でとても楽しかったです。
2つ目は、テキサス州ヒューストンへの旅行です。これはホストファミリーではなく、友人のファミリーが私を招待して下さり、一緒について行く事ができました。メインとしては、メジャーリーグの試合を観戦しに行く事でしたが、ガルベストンにあるビーチや、モールなどで買い物など思い出に残る2泊3日の旅行になりました。
しかし私の行ったヒューストンなど、アメリカでは都市部に近付けば近づくほど治安も悪くなる印象がありました。ヒューストンでは、「Tweaker」といって薬物中毒になっている人を、車で街中を走る際見かける事がありました。日本では一度も見たことの無かった光景だったので、驚きと危険性を感じました。
3つ目は、ピックルボールです。私はコロラドでこのスポーツを始めたのですが、アーカンソー州に移ってからはプレイする機会がありませんでした。しかし何度も何度も友人に「楽しいからやろう」と、言い続けた事が実り最後の2週間はほぼ毎日ピックルボールを、時には日付を跨ぐまでプレイしました。皆がこのスポーツを好きになってくれた事も嬉しかったのですが、アメリカ人に教えてもらったピックルボールをアメリカ人に広める事ができた達成感もありました。
帰国日まで
帰国日の1週間前からは、ホストファミリーや友達と、とても有意義な時間を過ごしました。特に、ホストマザーは食事の面で私が最後の1週間、何を食べたいのか毎日希望を聞いてくれて、その希望に沿った食事を作ったり買ってきてくれたりしました。
また帰国便は早朝だったので空港近くのホテルで1泊し、そこから空港へ向かうプランをホストファミリーと立てました。ホストファミリーの家を出発する時には友人が家まで来てくれて、別れの挨拶とお見送りをしてくれました。
空港は「リトルロック」と呼ばれるアーカンソー州の州都にありとても賑やかでした。最後の2日間はファミリーとショッピングをしたり、友達とアウトレットに行ったり、アメリカでの最後の夕食をレストランで食べたりして過ごしました。
空港に着いた頃は、まだ悲しみなどを感じることは無かったのですが、いざ出発ゲートに着くとやはり足取りが重くなりました。別れを告げるのはとても辛かったのですが、いつかまた絶対に会おうという約束をしました。次はいつ会えるか分かりませんが、とても待ち遠しいです。
(写真、文:2022年度アメリカ派遣生 川窪慧)
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