2022年7月よりEIL高校生交換留学アメリカ派遣プログラムに参加している川窪慧さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを定期的に書いてくれることになりました。
第1回のレポートでは、日本出発時の様子や現地事前研修についてです。現地事前研修で学んだこと、そしてホストファミリーとの生活について書いてくれました。
コロナ禍で海外留学が難しい中、アメリカ留学を実現できて嬉しく思います。また、私の留学にあたってご支援を下さった全ての方に心から感謝申し上げます。高校アメリカ留学という貴重な体験を多くの方と共有したいと思い、このレポートを書かせていただきます。
アメリカの現地研修に参加した私は、アメリカ派遣生19人と7月24から3週間弱をコロラド州で過ごしました。今回のレポートでは、研修地のコロラド州の事、そしてホストファミリーについて書こうと思います。
羽田空港からアメリカへ
アメリカ渡航前は新型コロナウイルスワクチン接種証明書を提示するだけで、今年はPCR検査を受ける必要がありませんでした。空港では航空会社に預ける荷物の手続きを終えてから、渡米前最後のオリエンテーションを行いました。各々が家族に10ヶ月間の別れを告げ、そこからは自分達だけでアメリカへ向かいました。
研修先のコロラド州デンバーへ行くには、1度飛行機を乗り換える必要があった為、まずは羽田空港からシアトルの空港へ向かいました。アメリカの空港では、予定されているゲートが高い頻度で変更されると言われていましたが、今回は変わっていませんでした。その代わり、離陸予定時間が遅くなったため、空港内で各自分かれ、アメリカ初のショッピングを楽しみました。ちなみに私は友人2人とピザをシェアして食べました。「アメリカといえばピザ」という印象通り美味しかったです!
そうして、東京からシアトルを経由してコロラド州デンバーへ、約14時間程かけて無事到着しました!
コロラド現地研修について
デンバーの気候は、朝は寒いですが昼間は日本より暑いという感じです。日本の高温多湿な気候と比べると、私はコロラド州の乾燥した暑さの方が過ごしやすいと感じました。ただ、標高が高いためホストマザーからは水分をたくさん摂るんだよ、という事をよく言われました。
デンバーには誰もが耳にした事があるロッキー山脈があり、毎日研修地の学校に行くときもよく見えました。ロッキー山脈は曇っている事が多かったのですが、1度だけ綺麗に見れた時があり、良い思い出になりました。
研修は現地モーキーヒルハイスクールという場所で行われ、学校の先生1人が研修の最後まで私達を担任して下さいました。教室では、私たち留学生19人を5グループに分け、各グループにスモーキーヒルの生徒数名が入り授業を受けました。
クラスでは、英語の授業やアメリカの文化について学ぶ事が多く、日本の学校で受けるような重苦しい授業ではありませんでした。授業はレクリエーションのような感じだったので毎日楽しかったです。研修期間中は日記をつけ、翌日の朝、グループのメンバーの前で「昨日チャレンジした事、楽しかった事」などを英語で話します。英語を紙に書く事は出来ますが、その場で話すという次のステップに移るとまだ難しいと感じました。毎週水曜日は課外活動だったので、ハイキングやモール、デンバーの大学を見学する事ができました。
授業の休み時間や昼休みは、アメリカの生徒とカードゲームしたり、私が好きなけん玉を教えてあげたりして過ごしました。ウノも日本とはルールが違ったり、けん玉のお手本で玉を大皿に乗せただけでも結構リアクションが大きかったので、とても面白かったです。
研修中のホストファミリーについて
私の研修中のホストファミリーのメンバーはホストファザー、マザー、15歳のシスター、2匹の猫の計5人家族でした。家はとても広く1階、2階、地下まであり、私の部屋は2階の角部屋でした。庭も広く、家庭菜園がありグリルマシーンもありました。アメリカでは各家庭にグリルマシーンを置いているのが一般的なようで、庭で採れた野菜を毎日焼いて食べました。アメリカのジャンクな食事を想像していたので、野菜をたくさん摂れたのは嬉しかったです。
この段落は個人的な興味の話なのですが、ファミリーは車を3台所有しており、そのうち2台はテスラでした。なので電気自動車かつ自動運転も体感しました。コロラドに滞在して思ったことなのですが、電気自動車の数が日本と比べてとても多く感じ(道路を走ったら1分で必ず電気自動車を数台見つけられるほどです)日本より普及していると思いました。
上の写真を見ていただくと分かるように、マザーは日系二世でした。日本語は喋れないものの、食に関しては日本の名残が多く、カレーライスや、うどんも夕食で食べました。日本食の頻度を聞いてみると、どちらも3週間に1度は食べると言っていたのでとても驚きました。私も日本で覚えた照り焼きチキンを振る舞ったら、全部残さず食べてくれたのでとても嬉しかったです。
また、マザーの職業が獣医さんだったので、動物病院で手術の見学もできました。日本でも一度経験した事があったのですが、そこにも日本とアメリカで違いがあり、勉強になりました。
放課後や週末は、ファザーの得意なスポーツ「ピックルボール」をよくやりました。ファザーはとても上手く、今年の11月には州を代表して大会に出るようです。このスポーツを簡単に説明すると、テニスと卓球を足して2で割ったようなスポーツで、ダブルスで行います。日本では聞いた事もないスポーツでしたが、やってみたら何で日本にコートがないのか不思議なくらい楽しかったです。ピックルボールを初めて4回目くらいには、それなりのプレーが出来るようになり練習試合みたいなものにもファザーと参加して、勝てたので嬉しかったです。
夕食後は、「spelling bee」と「wordle」というゲームを必ずやりました。これらは英単語のゲームで、毎晩知らない英単語がいっぱい出てくるので、メモして後で調べたりファミリーに聞いたりして語彙を増やす事が出来ました。またシスターとはジェスチャーゲームをして、その動作の英単語を当て合ったり楽しく単語量を増やす事が出来ました。研修中は日常英会話の中でよく出てくるワードの意味を覚え、自分も使ってみたりしました。
まだまだ拙い英語ですが一生懸命、聞いてくれたファミリーや友人には感謝しかありません。この現地研修で学んだことを活かして、残りの留学生活を頑張りたいと思います。
(写真、文:2022年度アメリカ派遣生 川窪 慧さん)
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