2021年7月よりEIL高校生交換留学アメリカ派遣プログラムに参加している砂子葵さん。今回、留学期間中にレポートを定期的に書いてくれました。
最終回のレポートでは、帰国を迎えての総括編となります。帰国直前をどう過ごしたのか、そして帰国した今、留学を振り返ってどのように感じているか、ぜひお楽しみください。
6月の頭に10ヶ月の留学を終え、帰国しました。今回のレポートでは最後の月の様子や、全体のまとめを書いています。
ホストファミリー
私のホストファミリーはマザー、ファザーの2人でした。以前のレポートでもすこし書きましたが、ファザーは農業に詳しく、会社も営んでいます。休日はオフィスに連れて行ってくれたり家の農場を見せてくれたりし、いつも温厚な印象があります。マザーは学校の教師をやっていたので、在学中や帰国前の書類についても大変お世話になりました。通学中の車の中でも常に話の尽きない方だったので、英語のスキルアップにも繋がったと思います。2人ともとても優しく、途中からステイした私を快く受け入れてくださいました。本当に感謝してもしきれません。一緒にいられた期間が短かったのがとても残念です。
さらに私が帰る前に、なんとお孫さんが生まれました!本当にめでたい瞬間に立ち会うことができて幸せでした。マザーがとても嬉しそうに赤ちゃんを抱いているところを見ると、こちらも嬉しく感じました。私も抱っこさせてもらったのですが、その感触と温かさには感動しました。
私はコロラドの研修中に2つ、留学中に2つで合計4つのホストファミリーを経験しました。良かったことも大変だったこともたくさん味わうことができましたし、何より1つの家庭を見て「アメリカ人とはこういう人たち」と思わず「同じアメリカ人でも色々な人がいる」ということに気付けてよかったです。
帰国前
そして、帰国直前の5月中にはファミリーや友達がたくさんの場所へ連れて行ってくれました。その中で最も思い出に残っているのはシカゴ旅行です。シカゴへはホストマザー、友達2人と電車で4時間かけて行きました。まずはじめにアメリカで2番目の高さを誇るウィリスタワーへ訪れました。地上442mからの景色も楽しむことができ、たくさん写真も撮れました。
さらにお土産を買いにショッピングをしたり、お昼時はミシガン湖をクルーズで一周してまったり楽しみました。
他にもセントルイスの動物園も訪れたり、帰国前は色んな場所を観光して満喫できました!
最後に
今までこんなに長く感じた1年は無いと言えるほど濃い1年間でした。
留学が始まる前は不安も大きく、自分は留学中何か結果を残せるだろうか、成長できるのかと悩んでいました。ですが留学を終えた今では、何を成したかではなく1年間やり遂げることにまず意味があるのだなと思います。長期留学の本質は、語学力はもちろんですが「自分が一番マイノリティの環境」でどう生きるかではないでしょうか。自分自身は昨日と変わらない自分だとしても、周りから見れば容貌も言語も違う少し普通ではない存在なのだと気づかされる瞬間が度々ありました。親元を離れ、生まれ育った土地を離れ人種差別などを受けた人もいるかと思います。今まであまり関わりの無かった宗教や広い人種についても考えを持ちました。どれも日本にいては得られなかった経験できなかったことだと思います。この留学を通して、本当に貴重な経験ができました。それはきっとこれからの人生において必ずプラスになるものだと確信しています。この経験を通じて感じたことは、自分の価値観や考えは他人によって形成されるということです。アメリカに行ったからといって、すべてのことが劇的に変わるわけではありませんが、それでもやはり多くのことを学べたと思います。
最後になりますが、今回の留学では様々な方々に支えられてここまで来ることが出来ました。特にホストファミリーには大変お世話になっており、彼らがいなければ私の生活は成り立たなかったと言っても過言ではありません。家族のような彼らに出会えたことは私にとって大きな財産であり、一生忘れることの無い大切な思い出です。そして、このご時世での留学をサポートしてくださった両親、留学団体や学校関係者の皆様をはじめとした留学中に関わってくださったすべての方に感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。
(写真、文:2021年度アメリカ派遣生 砂子 葵さん)
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