2022年7月よりEIL高校生交換留学アメリカ派遣プログラムに参加している川窪慧さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを定期的に書いてくれることになりました。
第2回のレポートでは、現地研修を終えての気持ちや、長期ステイ先のアーカンソー州での留学生活について書いてくれました。ぜひお楽しみください!
留学が始まり、約2ヶ月が経ちました。2ヶ月と考えると長く感じると思いますが、僕が今回体験した2ヶ月は、あっという間でした。このレポートでは、コロラド州との別れと長期ステイ先のことについて書こうと思います。
コロラド州との別れ
7月24日から始まったコロラド州での研修は8月13日までで、それ以降の長期ステイする先はアーカンソー州でした。研修最後の週は家族も僕のためにコロラドの色々なところに連れて行ってくれました。その中でも山を自転車で下る「バイキング」や、浮き輪の上に乗り、川の流れで下る「チュービング」というアクティビティは、とても迫力があり爽快でした。また、同じ日本からの派遣生K君の家族とは、家が近所だったこともあり、家族ぐるみで多くの場所に行きました。また、K君のホストブラザーがユーチューバーだったので、思い出作りとして最後の週に動画を作りました。この研修中、コロラド州で体験した事はこのレポートには書ききれないほど、沢山の事をしました。K君は、将来はここで家を買いたいと言っており、私も共感できるほど居心地が良かったです。
留学前は現地研修に行く意味はあるのかと色々考えましたが、今は行かせてくれた両親に感謝しかありません。現地研修には行かなくても留学は出来ますが、英語の語彙力やリスニング、人とのコミュニケーションの取り方など、多くの学びを得られたので、今では行って良かったなと思います。スモーキーヒルハイスクールの一部の人とは今でもほぼ毎日連絡を取り合っており、良い友達を作ることが出来ました。現地研修で学んだ事を活かし、少しでも自分の留学生活に役立てられればと思います。
アーカンソー州 Amity
私が長期ステイする場所は、アーカンソー州の「Amity」という町です。町の人口は700人ほどで少ないですが、車で40分ほど移動すると「Hot Spring」という街に出られます。そこには、色々な店があり外食をしたりショッピングしたり、よく週末にファミリーと色々な店に行きます。私の滞在する家は森の中にあり、私の住む東京と比べて、とても自然豊かな場所です。初めての夜、窓から見えた星空の美しさは自分が見てきた中で本当に、桁違いで一番きれいでした。家の周りには街灯などが無く、お隣さんの家も遠いので真っ暗になり、それがこの美しさを生むのだと思います。
ホストファミリー
ホストファミリーはマザーとファザー、そしてダブルプレースメント(事務局注※他国からの留学生と同じファミリーに滞在すること)のフランス人のブラザーの3人、そして犬が6匹居ます。ファザーは弁護士、マザーは料理が趣味で夕飯をいつも作ってくれます。時間がある時は、家の近くに川があるので「カヤッキング」や、友達を呼んで家のプールで遊んだりしています。
学校について
私はアーカンソー州に移った翌日から学校が始まりました。私が今回入った学校は小中高合わせて1200人と多かったのですが、校舎が大きくないので、いつも授業が終わると廊下がすごく混雑します。( 次の授業までの移動時間は4分です。) 学校までは車で10分ほどかかり、お隣さんの姉妹が毎日送ってくれるので、スクールバスは使いませんでした。アメリカでは16歳から車の免許を取得できるため、自分の車で学校に通う人も少なくありません。
クラスの取り方は日本と違い、カウンセラーの先生と一緒に自分のやりたい科目を選ぶことができ、気に入らなければ変えることもできます。日本と違い、自分が勉強したいクラスを取るので、毎クラス生徒も変わります。(私は7クラス中6クラス、授業が一緒で仲良くなった男子がいたので、アメリカ史や英語の授業など難しい科目はノートに写させてくれます。) 学校からは1人1台、ラップトップが渡されます。私が受けているほとんどのクラスでは「Classroom」というアプリを使い、授業内容やテスト、宿題などもこれ1台で行います。また私がいる学校は、授業があるのが月曜日から木曜日までで、金曜日がありません。その分、学校は朝の7時45分から1時間目が始まり、4時14分に終わります。朝早くから午後まで授業があります。日本にいる時は週6で学校があったのでこの週に3日休みがあるのは嬉しいです。なので金曜日は、いつも宿題したり家族とジグソーパズルしたりして過ごしています。
クラブ活動について
東京やコロラドでの研修でよく言われたのは、クラブ(部活動)に入る事です。私も今、クロスカントリー(とにかく走るクラブ)に入っていますが、メリットしかありません。僕が入って感じたのは皆、声をかけてくれることです。クラブに入らなければ生まれなかったコミュニティが築けるので、友達を増やしたいのであれば、クラブに入るのは最も良い選択だと思います。この段落は、フットボール(アメフト)部に関して私が面白いなと感じた時の話です。やはり、アメリカの高校で1番人気があるスポーツはアメフトです。特にすごいのはアメフト部の試合がある日です。なんとアメフトをやっていないクラスの男子や女子がユニフォームを着て学校に登校してくるんです!最初見た時は、日本じゃ有り得ない光景だったのでとても面白かったです。また愛校心をすごく感じました。
まとめ
実は、アーカンソー州に移った初日、私はホームシックになりました。理由は色々ありますが、特に人種差別についてです。アーカンソー州はかつての「KKK」など、白人至上主義の名残が残っていると聞いていたので、本当に来る前は怖かったです。しかし家族に聞いてみたら、まだ州都のリトルロックには、まだ残っているが地方は少ないと教えてくれました。その言葉の通り、今のところ生活していて1度も差別を受けていません。今は授業などで話についていけない事や、全く理解できない授業もあったりします。今は友達や先生に相談してなんとか、授業についていっています。留学の時間は限られているので、無駄にしないようにこれからも頑張ります。
(写真、文:2022年度アメリカ派遣生 川窪 慧さん)
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