EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」
2024年の奨学生である李佳澄さん。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています!佳澄さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてもらうことになっています。ぜひお楽しみください!
日本でも肌寒くなってくる頃でしょう、こちらではもうマイナス摂氏を記録いたしました。今月分のレポートも楽しんでいただけると幸いです。
ホストファミリー
ウェルカムファミリーとわかれ、エリアコーディネーターの家に2週間ほどお世話になり、新しいホストファミリーとの生活が始まりました。
エリアコーディネーターの家にはコーディネーターの子どもと2人の留学生が住んでおり、私がお邪魔したときはコーディネーターの旦那さんとお父さんが来訪していて、途中からもう1人の留学生のホストファミリーが1週間メキシコ旅行で不在にする関係で、コーディネーターの家はとても忙しくて賑やかでした。コーディネーターの旦那さんは料理がとても上手で、私はよくお手伝いをしながら話すのが好きでした。ジムにも週2回連れて行ってくれました。コーディネーターのお父さんはとても気さくでよく接してくれました。コーディネーターの旦那さんとお父さん、1週間一緒に生活したもう1人の留学生が帰ってからは少し寂しくなりましたが、コーディネーターの息子と2人の留学生はいつも賑やかで楽しかったです。
しばらくして新しいホストファミリーになりたいと申し出てくれたファミリーがいるとコーディネーターから聞き、嬉しくもあり同時に不安も大きかったです。新しい人達と残りの8ヶ月うまくやっていけるのか、期待に答えられるのかなど、とくにホストシスターが大の日本好きで彼女のお母さんにすがりついたのだとか。でもその不安は2回目にあったときに吹き飛びました。1回目はあったばかりでどちらも緊張していたのでしょうがないですが、2回目に会ったときは私のチアリーディングのシニアバナー用の写真を取ってくれたときでした。とても楽しいひと時を過ごすことができました。いざ一緒に生活を始めると、シスターがとてもクリエイティブなこなのでよくクラフトに誘ってくれたり、マザーもよく色んなところに誘ってくれたりします。10月はブレスキャンサーアウェアネスという月でがん患者を思ってピンクが主役になる月でもあり、ハロウィンの月でもあり、クラフト三昧で充実した1ヶ月でした。コーンメイズやパンプキンパッチ、ジャック・オー・ランタン作りにゲームナイト、いろんなアクティビティを通してホストファミリーとの距離がぐんと近づいたのが感じられました。
学校
学校ではホームカミングのダンスがなかった代わりにfall formal というダンスが開かれました。私はチアのチームメイトたちとお泊りをしてからダンスに行きました。とても緊張した2日間でしたが、ダンスの前日には爪や髪型を決めて、当日はそれぞれ準備をしながらとても楽しかったです。ダンスではあまり学生たちのノリについていけなかったけど、初めてのアメリカのパーティーに心躍りました。
授業では、私は結構多めの宿題があり、大変なときもありますが、なんとかやって行けています。私はいつかスチューデント・オブ・ザ・マンスになりたいと思っているので懸命に学校生活を送っています。日本の学校システムとコンセプトが結構違い、未だに興味深いです。
スポーツ面ではフットボールとバレーボールがメジャーなスポーツで、シーズンが終りを迎えてきたので、フットボール、バレーボール、チアリーディングとペップバンドのシニアナイトが行われました。私もシニアに所属しているので、フットボールゲームの日にフィールドに出て写真を撮るイベントに参加しました。ホストファミリーを招待して一緒にフィールドの出て写真を取りました。この日は私が初めて観客の前でスタンディングをした日なのでマザーがゲームをずっと見てくれていました。バレーボールのシニアナイトでもスタントをしました。
今年はバレーボールがステートチャンピオンシップに勝ち上がることができ、チアリーダーとして一緒にゲームに行くことになりました。フットボールも次の試合に勝ったらステートチャンピオンシップに行けるので一緒にいけます。ガールズサッカーとゴルフもステートチャンピョンシップまで勝ち進みましたが、不運なことにサッカーにはチアをしないので直接見ることはできません。ゴルフはステートチャンピオンシップで優勝しました。今年はたくさんのスポーツが良い成績を残していて私もとても嬉しく思います。
ハロウィン
アメリカではハロウィンを盛大に楽しむようです。家々によって熱意の差はありますが、家の外側をハロウィン仕様にしたり、コスチュームを買いに行ったり、ハロウィン映画を見たり10月中ずっとハロウィンのことしか考えていないようです。
当日は学校にもコスチュームを着てきている生徒がちらほらいて、先生たちはほぼコスチュームを着ていました。お菓子をくれる先生もいました。
学校が終わってからは近所を練り歩き、トリック・オア・トリートをしに行きました。トリック・オア・トリートをするには少し歳をとりすぎかなと思いましたが、初めての経験に心躍りました。ハロウィンを盛大に祝うのも、楽しむのも、考えることも日本ではしてこなかったので、とても新しく、楽しい経験をすることができました。
(写真、文:2024年アメリカ派遣生 李佳澄)