2023年7月からEIL高校生交換留学南アフリカ派遣プログラムに参加している古幡ちなつさん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくれました。
11ヵ月間の留学生活も残りわずか!ご自身の留学を振り返っての経験談を書いてくれました。ぜひお楽しみください!
南アフリカでの生活が残り約10日となり、最後までやり残すことがないように1日1日を大切に過ごしています。現地での1年間は濃いもので、とてもあっという間に感じます。この期間中色々なことを考えました。自分は留学生としてうまくやっていけているのだろうか、交換留学生としての使命を果たせているのだろうか…悩むことは数えきれないほどありましたが、南アフリカでの留学生活でネガティブになっている暇はありません!
留学スタート
現地に向かう飛行機の中で、どんな生活を送ることになるのだろうと想像を膨らませていました。全てがワクワクと緊張に溢れていました。現地到着後、ケープタウンで行われたオリエンテーションで、他国から来た留学生と街を観光しました。生まれ育った地である東京とはまた違った都会の雰囲気に驚きました。信号機や使うお金、常識すべてが初めてで、小さなお店に入るのにもビクビクしていました(笑)
初めのほうは、常に笑顔でとにかく積極的になることに必死でした!その結果、友達がたくさん出来てとてもよかったです。ホストファミリーとの関係においても良いスタートが切れました。
学校生活
学校は朝7時半から14時までで、日中には学校は終わるというスケジュールです。お昼ご飯には自宅からフルーツやお菓子などの軽食を用意していました。1日は6~7授業で構成され、1授業45分で毎回移動教室のため、比較的忙しい学校生活でした。
学校が終わると多くの生徒はスポーツやクラブに参加します。私はスカッシュをスポーツとしてトライしていました。現地の高校は、野球やバスケットボール、サッカーなどの日本でいう「普通」のスポーツがなく、ホッケーやネットボール、ラグビーが主流でした。高校は5年制で、生徒同士の距離がとても近く、陽気な生徒たちが多いのも相まって、体育祭などの応援が賑やかでとても楽しいです!
テスト期間に入ると、学校は静かになり各自試験日のみの登校になります。試験時間が平均2時間半と長時間の試験が実施されます。鉛筆ではなく、ペンを使わなければいけなかったのが日本の試験との大きな違いで慣れるのに時間がかかりました。
留学の前半はロードシェディング(電力不足解消の為に導入された計画停電)が毎日のようにあり、大変な時は1日10時間停電していました。家庭科の実習を延期させなければいけなかったり、お湯が沸かせなかったり、タイミングによっては生活が大変な時もありましたが、その停電の時に見る星空がとてもきれいでホストマザーと「たまにはいいよねー」などといい思いでもあります。
文化・言語
南アフリカは多文化多言語の国で、12の言語が公用語として使われています。学校では英語とアフリカーンス語が科目として設置されていますが、母国語はそれ以外という生徒もたくさんいました。言語に興味がある私にとって、とても興味深い場所で、特にお互いの言語を教えあう時間は私の大好きな時間でした。コサ語やズル語などはとても発音がむずかしいのですが、どうやら日本語の発音も彼らには珍しいらしく、よく「日本語でなんか言ってみて~」など聞かれました。
一概には言えませんが、文化によって常識やマナーも違うようでした。伝統的な食べ物や服装が違うため好きな食べ物や音楽なども人によって異なり、とても面白かったです。
最後に
この11か月の留学を通して私自身とても成長したと感じています。異国で暮らし、異国語を使い、全く新しい世界で人間関係を構築し、新しい文化を学び、感じる、そしてこの地で日本代表として生きる、という経験が17歳で出来たことがとてもうれしいし、たくさんの支えてくださった方々に感謝しています。留学が終わっても、自分の固定概念を覆すような体験を求めていきたいです。ホストファミリーや現地で出来た友達と別れるのはつらいですが、留学は出会いのきっかけに過ぎず、今後、「ただいま!」と再会できたらいいなと思っています。帰国してたくさんのお土産話をするのが楽しみです!
(写真、文:2023年度南アフリカ派遣生 古幡千夏)
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