小久保利巧さんは2021年8月からEIL高校生交換留学プログラムでドイツに派遣されています。今回、ドイツでの留学生活の様子をレポートに書いてくださいました。
ホストファミリーとの生活や学校生活から、ドイツのクリスマスマーケットの様子についても教えてくれました。ぜひお楽しみください!
出発から到着まで
僕は8月25日に成田空港からドバイを経由してドイツに出発しました。本来であれば27日に他のドイツ留学生とともに出発する予定でしたが、急遽僕だけがホストファミリーの都合で25日出発に変更になり、ずっと一人きりの移動でした。海外には、数回行ったことがあったものの、もちろん一人で飛行機に乗ったことはなかったので、移動中はずっと緊張していました。ドバイまで10時間、トランジット(乗り継ぎ)で次の飛行機まで4時間の待ち時間、ドバイからフランクフルトまで7時間、フランクフルトからホストファミリーの住むハノーファーまで電車で約2時間30分ととても長い移動でした。フランクフルトでは、現地受入団体の人と合流し、空港から電車の席まで案内してくれました。電車に乗ってスーツケースの置く場所がわからずに困っていると、周りの人が荷物置きの場所を教えてくれてドイツ人の心の温かさを感じました。
ハノーファーに着くとホストシスターとホストファザーがウェルカムボードを持って歓迎してくれました。ほとんどずっと一人の移動だったので会えた時はとても安心しました。
家に着いて家の中のことの説明を一通りしてもらい、ご飯を一緒に食べた後、ホストシスターと犬の散歩に行きました。ホストシスターは僕が到着した次の日から6ヶ月間のフランス留学に行ってしまったため、その散歩の時にしか話すチャンスがありませんでしたが散歩中にたくさん話ができたのでよかったです。
家族パーティー
僕が到着した週の週末にはホストファミリーの家族が全員集まるとても大きなパーティーがあり、そのパーティーに参加するために遠くに住んでいる親戚の家族やおじいちゃん、おばあちゃんがホストファミリーの家に数日間泊まっていました。全員、最初から温かく迎えてくれて、一緒にカードゲームやボードゲームをして遊びました。言葉が通じなくてもゲームを通じてコミュニケーションを取ることができとても楽しかったです。パーティーは大きなレストランを貸し切って行われ、前日に会場の準備を一緒に手伝いました。
パーティー当日はホストマザーの親戚、ホストファザーの親戚がほぼ全員集まり、大体25人くらいでした。最初は、全員で近くの森に行って1時間30分ほどハイキングをしました。ハイキングの途中で土砂降りになり、みんな洋服も靴もずぶ濡れになってしまいましたが、ハイキングをしながら親戚の人とたくさん話すことができました。
このパーティーはホストファザーの誕生日のお祝いも兼ねていて、みんなで食事をしたり歌を歌ったり、ホストファザーの幼少期の写真をプロジェクターに映してホストファザーのお母さんが紹介したりしていました。このパーティーで家族愛をすごく感じて、自分も家族を大切にしようと改めて思うことができました。
学校生活
最初の予定では9月の頭から学校に通い始める予定だったのですが、いろいろと手続き上の問題が発生したため、9月の中旬から学校に通い始めました。僕は現在18歳でドイツの学校では本来13年生に属する年齢なのですが、11年生のクラスに入って授業を受けています。初日はとても緊張していたのですが、クラスメイトはみんなとても優しく、たくさん話しかけてくれたのですぐに緊張も解けて、今は毎日とても楽しく学校に通うことができています。
学校初日の3・4時間目の授業が急に無くなったので、クラスメイトと一緒に外にご飯を食べに行きました。11年生から空き時間に学校の外に出かけても良くなるらしく、日本と比べて自由な規則に驚きました。そこでたくさんクラスメイトと話し、一気に距離を縮めることができ嬉しかったです。
ドイツの学校は、1クラス20人くらいで日本と比べると半分くらいの人数しかいませんがその分クラスのみんなが仲良いのがとても印象的でした。また、授業の形式は日本とは全然違い、授業中のディスカッション、発言が多いことに驚きました。そのため、まだまだドイツ語ができない僕にとって、今どんなことについて話しているのか状況を理解するだけで精一杯ですが、早くついていけるように頑張っています。
ドイツのクリスマス
ドイツでは11月の最後の週あたりからそれぞれの街でクリスマスマーケットが開催されます。ドイツ留学中に絶対にクリスマスマーケットを体験してみたいと思っていたのですが、先日クラスメイトと一緒にクリスマスマーケットに行くことができました!
マーケットではハンドメイドのクリスマスの飾りや、美味しい食べ物がたくさん売らていて、さらに、メリーゴーランドや小さな観覧車も設置されていて、どこかのテーマパークに来たかのような素敵な雰囲気で終始興奮していました(笑)。それぞれが好きなものを買い、みんなでシェアをして色々食べることができてとても楽しかったです。まだまだ、試してみたい食べ物があるのでたくさん行ってドイツのクリスマスを満喫したいと思います。
最後に
ドイツ生活も3ヶ月が過ぎ、段々と言葉にも慣れてきたので色々なことにチャレンジをして充実した留学生活が送れるように今後も頑張りたいと思います。
(文章・写真 2021年ドイツ派遣小久保利巧さん)
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